VISITOR GUIDE · 旅行者向け
韓国の薬局の使い方:旅行者のための実用ガイド
韓国では、ほとんどの医薬品は薬剤師が運営する薬局(약국、ヤックク)で販売されています。このガイドでは、薬局で買えるもの、医師の診察が必要なとき、薬剤師への伝え方、夜間や日曜に開いている薬局の探し方、日本への持ち帰りについて説明します。ソウル・鍾路5街の町の薬局、東市薬局がまとめた一般的な情報です。
最終更新:2026年9月25日
要点まとめ
- 「약」(ヤク=薬)と書かれた看板が目印です。薬局は薬剤師が運営しており、薬剤師への相談は無料です。
- 身近な薬の多くは、薬剤師と少し話したうえで、処方箋なしで買えます。処方箋が必要な薬は、韓国の医師が出した処方箋がないと買えません。
- 24時間営業のコンビニで販売できるのは、指定された13品目の家庭用常備薬だけです。1回の購入で1品目につき1包装まで、12歳未満の子どもには販売されません。オリーブヤングなどのヘルス&ビューティーストアでは医薬品を販売していません。
- 夜間は公共深夜薬局(通常は午前1時まで営業)を探しましょう。日曜・祝日は開いている薬局が少ないため、地図アプリで確認するか、事前に電話してください。
- 薬剤師には、症状、アレルギー、服用中の薬を伝えてください。いちばん役に立つのは、有効成分がわかる薬のパッケージの写真です。
- 緊急時は119に電話してください。通訳が必要なときは、観光通訳案内電話1330(日本の携帯電話からは+82-2-1330)を利用できます。
韓国の薬局で扱っているもの
韓国の薬局では、一般医薬品のほか、マスクや絆創膏などの医薬外品(의약외품)、サプリメント、スキンケア製品を扱っており、ペット用の医薬品を置いている薬局もあります。薬剤師は、購入するかどうかにかかわらず質問に答えます。
人通りの多い地域の大きな薬局は韓国の薬局コスメを幅広くそろえていて、医薬品だけでなく化粧品を目当てに訪れる旅行者も多くいます。当店で扱っている韓国スキンケアは、韓国スキンケア・化粧品の取扱い一覧にまとめています。
処方箋なしで買える薬と、処方箋が必要な薬
韓国の医薬品は、大きく2つに分かれます。薬局で処方箋なしに販売できる「一般医薬品」(일반의약품)と、医師の処方箋が必要な「専門医薬品」(전문의약품)です。
一般医薬品は、薬剤師がお客様と相談しながら合うものを選び、飲み方・使い方を説明します。いくつか質問されるのは普通のことで、安全のためです。
日本では処方箋なしで買える薬が韓国では処方箋が必要なこともあれば、その逆もあります。また、同じ有効成分の薬が、韓国では別の製品名で売られていることもよくあります。
処方箋が必要な薬は、近くの医院(의원、ウィウォン)で医師の診察を受けてください。韓国の薬局で調剤できるのは、韓国で発行された処方箋です。ふだん飲んでいる薬がある方は、韓国の医師が内容を確認できるよう、処方内容がわかる英文の書類(処方箋や医師の診断書など)をお持ちください。
韓国の一般医薬品(参考情報)では、韓国の公的データベースにもとづく名称・有効成分・分量を日本語で確認できます。
コンビニとビューティーストアの医薬品
24時間・年中無休で営業するコンビニでは、指定された13品目の家庭用常備薬(안전상비의약품)に限って販売できます。対象は、解熱鎮痛薬、かぜ薬、消化薬、鎮痛用の貼り薬の一部です。
- 1回の購入で買えるのは、1品目につき1包装までです。
- 12歳未満の子どもには販売されません。
- 店内に薬剤師はいません。自分に合う薬かどうか迷うときは、薬局で相談してください。
オリーブヤング(Olive Young)などのヘルス&ビューティーストアでは、化粧品やサプリメント、日用品を販売していますが、医薬品は扱っていません。
薬剤師への伝え方
短い質問なら、翻訳アプリで十分に伝わります。薬局に行く前に、次のことをまとめておきましょう。
- 症状と、いつから続いているか
- 誰が使うか:大人か子どもか(子どもの場合は年齢と体重)
- 薬のアレルギーがあるかどうか
- ほかに使っている薬やサプリメント
- 妊娠中・授乳中かどうか
- 持病(高血圧、糖尿病、ぜんそく、腎臓や肝臓の病気など)
いちばん早く伝わるのは、ふだん使っている薬の写真を見せることです。有効成分の一般名(たとえばイブプロフェン、英語ではibuprofen)は世界共通ですが、製品名は国によって異なります。
薬の飲み方・使い方、飲むタイミング、最長で何日まで続けてよいかを確認し、メモするか写真に撮っておきましょう。韓国語の外箱と添付文書は、薬を使い終わるまで捨てずに取っておいてください。
営業時間と、夜間・日曜・祝日の薬局
多くの薬局は平日と土曜日に営業し、夜には閉まります。日曜・祝日に開いている薬局は、ぐっと少なくなります。
- 公共深夜薬局(공공심야약국)は、午後10時から午前1時までの深夜にも営業している指定薬局です。ソウル市内では25の区すべてにあり、合わせて40か所です。
- 日曜・祝日は、当番薬局(휴일지킴이약국)が交代で営業します。大韓薬剤師会のサイトpharm114.or.kr(韓国語)で調べられるほか、韓国の公的な検索サイトE-Genでは、いま開いている病院や薬局を探せます。
- NAVERマップやカカオマップで「약국」と検索し、表示される営業時間を確認するか、事前に電話してください。
- 仁川空港と金浦空港には、ターミナル内に薬局があります。
支払いと免税(タックスリファンド)
クレジットカードやデビットカードは広く使えます。
観光地の薬局には、事後免税店として登録しているところが多くあります。還付を受けるには、パスポートの原本(コピーや写真は不可)と、1回のお会計(レシート1枚)で15,000ウォン以上の購入が必要です。即時還付に対応している店では、1回のお会計が100万ウォン未満であれば、滞在中の合計500万ウォンまでレジで還付を受けられます。これを超える場合は、空港で還付を受けます。対象外の商品もあります。
医師の診察が必要なとき・緊急時
薬剤師は一般医薬品の選択肢を示したり、医師の診察を受けたほうがよいときを伝えたりできますが、病気の診断はできません。
症状が重いとき、悪化しているとき、よくならないときは、医師の診察を受けてください。小さな医院(의원)は街のあちこちにあり、たいてい予約なしで受診できます。ソウルのいくつかの大病院には、外国人患者向けの国際診療センターがあります。
呼吸が苦しい、胸が痛い、ひどいアレルギー反応が出た、大けがをしたなどの緊急時は、119に電話してください。
観光通訳案内電話1330(日本の携帯電話からは+82-2-1330)では、英語・日本語・中国語・ロシア語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語の通訳を受けられます。
通信販売と発送
韓国の法律では医薬品の通信販売(インターネット販売を含む)が認められていないため、薬局から医薬品を発送してもらうことはできません。医薬品は、薬局の店頭で対面で購入します。
日本への持ち帰り
韓国で購入した医薬品や化粧品を日本に持ち帰ることは「個人輸入」にあたり、事前の手続きなしで持ち込める数量には上限があります。製品名や用法・用量がわかるよう、韓国語の外箱と添付文書は捨てずにお持ちください。数量の目安は韓国の一般医薬品(参考情報)の「日本への持ち帰りについて」にまとめています。
鍾路5街の東市薬局
東市薬局は、50年以上にわたって地元の方々に利用されてきた町の薬局です。広蔵市場の前、鍾路5街の薬局通りにあります。この通りは韓国で最初の近代的な薬局通りとして知られ、2020年に「ソウル未来遺産」に指定されました。
- 住所:ソウル特別市 鍾路区 鍾路202-1(서울특별시 종로구 종로 202-1)、地下鉄1号線 鍾路5街(チョンノオーガ)駅の近く
- 営業時間:月〜土 08:00–19:30 · 日曜は第1・第3のみ 08:00–19:30
- 対応言語:韓国語・英語・日本語・中国語。日本語の通訳スタッフが常駐し、薬剤師とのご相談をお手伝いします(医薬品の販売・服用のご説明は薬剤師が行います)
- 電話:+82-2-2268-4055
よくある質問
韓国では処方箋なしで薬を買えますか?
はい。かぜ、痛み、消化不良、軽い皮膚トラブルなど、よくある症状に使う一般医薬品は、薬剤師がいくつか質問をしたうえで薬局で販売されています。韓国で処方箋が必要な薬は、韓国の医師の処方箋がないと購入できません。
日本の処方箋は韓国の薬局で使えますか?
韓国の薬局で調剤できるのは、韓国の医師が発行した処方箋です。処方箋が必要な薬は、韓国の医院を受診してください。その際、服用中の薬を医師が確認できるよう、処方内容がわかる英文の書類(処方箋や医師の診断書など)をお持ちください。
韓国のコンビニで薬は買えますか?
24時間営業のコンビニに限り、指定された13品目の家庭用常備薬(解熱鎮痛薬、かぜ薬、消化薬、鎮痛用の貼り薬の一部)だけが販売されています。1回の購入で1品目につき1包装まで、12歳未満の子どもには販売されません。
オリーブヤングで薬は買えますか?
いいえ。オリーブヤングなどのヘルス&ビューティーストアで扱っているのは、化粧品、サプリメント、日用品です。医薬品は薬局で販売されています。
韓国の薬局は日曜日も開いていますか?
開いている薬局は少なくなります。日曜・祝日は当番薬局が営業し、公共深夜薬局は午前1時まで開いています。地図アプリで確認するか、事前に電話してください。東市薬局は毎月第1・第3日曜日に営業しています。
韓国の薬局でも免税(税金の還付)を受けられますか?
はい。事後免税店として登録している薬局なら、対象商品を1回のお会計(レシート1枚)で15,000ウォン以上購入した場合に受けられます。パスポートの原本をお持ちください。
韓国の薬局で日本語は通じますか?
薬局によって異なります。翻訳アプリが役に立ちますし、観光通訳案内電話1330でも日本語の通訳を受けられます。東市薬局では韓国語・英語・日本語・中国語で対応しています。日本語の通訳スタッフが常駐し、薬剤師とのご相談をお手伝いします(医薬品の販売・服用のご説明は薬剤師が行います)。
韓国で買った薬や化粧品は日本に持ち帰れますか?
日本への持ち帰りは「個人輸入」にあたり、ご自身で使う分に限られます。事前の手続きなしで持ち込める数量には上限があるので、韓国の一般医薬品(参考情報)の「日本への持ち帰りについて」で目安をご確認ください。韓国語の外箱と添付文書は捨てずにお持ちください。
出典
- 韓国観光公社「Pharmacy Guide in Korea」(英語・2024年)
- 韓国保健福祉部「安全常備医薬品の薬局外販売制度」(韓国語)
- ソウル特別市「公共深夜薬局の指定・運営のご案内」(韓国語)
- 大韓薬剤師会「休日当番薬局」検索サイト(韓国語)
- 厚生労働省「医薬品等の個人輸入について」
このページは一般的な情報であり、医療上の助言ではありません。制度や営業時間は変わることがあるため、最新の情報は上記の出典でご確認ください。最終更新:2026年9月25日